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さて、早池峰山に初めてシカの食害を防ぐ柵を設置するため、岩手県自然保護課は7月11日前後に南アルプスに視察に行っていたそうです。

7月22日、現地の状況をよく知る岩手県立博物館の専門学芸員、早池峰シカ監視員、自然公園保護管理員で柵の設置場所を検討。


7月22日。手前はナンブトラノオ。

7月27日、岩手県自然保護課の呼びかけで、東北森林管理局との合同で、シカ柵設置場所の現地検討会が開かれました。合同で出来たことはよかったと思います。現場からは、先だって検討した場所をお勧め(要望)しました。
今年は試験的な意味もあり、閉鎖中の河原坊コースに設置するということに。
県では、標高約1300mより上は天然記念物(早池峰山・薬師岳の高山植物帯)に指定されており、文化庁の許可が必要であるため今年はそれより低い樹林帯に設置を考えたようです。


ああじゃないこうじゃない…


フムフム…

それからほどなくして、県が設置する柵の資材が京都の業者から届いた。南アルプスで使われているものと同じタイプらしい。


結構重そうだな…ボランティアで運べるの?




これも重そう。


…とか言ってる間に、ここでお盆休みに入ります。


8月24日、資材を現場に運ぶ。岩手県自然保護課、県南広域振興局、グリーンボランティア、県立博物館、自然公園保護管理員など、十数名。手分けして登山口よりそれぞれ15分、30分、45分程度の3箇所に運んだ。


皆さん怪我のないように、あまり欲張らない方がいいよ。


うんとこしょ、どっこいしょー

案ずるより産むが易しで、2時間足らずで作業を終えた。


そして8月27日、柵の設置。この日は県自然保護課、県南広域振興局、県立博物館、岩手南部森林管理署遠野支署、早池峰フォーラム、グリーンボランティア、宮古市、自然公園保護管理員からなる総勢22名。


まず一番手前の地点で、京都から来た業者さんに設置の要領を教わります。
この黄色いネットにはステンレスワイヤーが入っていて、簡単には切れないようになっています。それをロープに通してから、金属製の支柱に張り巡らせます。ネットの高さは1.8m。


その後二手に分かれて上の2地点へ移動し、それぞれ設置。設置も案ずるより産むが易し、昼頃には作業終了。
杭が地面に刺さるかどうかが懸案でしたが、何とかなりました。樹林帯だからまだよいのです。岩場の高山植物帯ではこうはいかないだろうところをどうするか。


今回柵を設置した中の、一番上の地点。標高1260m付近。沢の合流点にあるやや平坦な地形で、ダケカンバ林の林床には早池峰山固有種のミヤマヤマブキショウマなどが見られるが、シカの通り道になっており、林床の植物は著しく減少している。周囲約50mを囲った。


第2の地点。標高1180m付近。沢沿いの、ダケカンバなどから成る広葉樹林。ここは5年以上前からシカの通り道になっていて、林床の植物が減少し裸地化が進んでいる。周囲約35m。


登山口から最も近い地点。標高1115m付近。早池峰山ではこの辺りでしか見られないマルバキンレイカ群落の周囲約12mを囲う。
ダイソーきゅうりネットは役目を終え退役。

さて、8月ももう終わりですが、早池峰山初の防鹿柵の設置に至ったことは大変よかったです。
マルバキンレイカは去年、8月30日から9月14日の間にも食われちまいましたから、この時期でもやらないよりずっとよかった。
県には来年以降も柵の設置を続けてもらいたいです。今回の地点は樹林帯で、希少な高山植物の生えるいわば本丸には手付かず。
標高1300m以上の高山植物帯で、ナンブトウウチソウやミヤマヤマブキショウマといった固有種は食べられています。


ぱくぱく…  7月24日、標高1400m付近。(写真:シカ監視員さん提供)


そこにあったのはナンブトウウチソウ。7月27日に確認。


もそもそ…  8月7日。(写真:シカ監視員さん提供)


それはミヤマヤマブキショウマ。8月27日確認。


…ここで、朗報です!

東北森林管理局が9月初旬にこのあたりにシカ柵を設置するという情報が入って来ました!


さすが国!やることが早い!天然記念物もクリアしたんだ…


というわけで、次回、ほしがらす通信を乞うご期待!

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