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2020.04.30 STAY HOME
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて全国に非常事態宣言が出される中、大型連休が始まりました。この連休中に早池峰山に登山しようと考えている方はいますか?

早池峰山の現地情報をお伝えするこのブログ、ほしがらす通信からのメッセージは単純です。

STAY HOME

それだけです。理由は二つあります。

一つ目は、説明の必要もありませんが、非常事態宣言により県境をまたぐ不要不急の移動はしないようにと自治体が呼びかけています。

二つ目は、現在の早池峰山の状況からです。4月30日現在、早池峰山の積雪は例年の同時期より多く、ほぼ冬山のような状態です。

今冬は岩手県内陸部では記録的な少雪で、3月末には早池峰山の岩肌も見えてきていましたが、4月に入り低温が続く中で山には何度も雪が降り積もったようです。


2020年4月29日


同 山頂付近


2020年4月27日 河原坊付近

5月11日の県道冬季閉鎖解除に向けて除雪が入っているものの、その上にさらに雪が積もっています。


同 河原坊から、小田越コース五合目付近遠望

早池峰山頂まで最も近い小田越登山口に通じる県道は、5月11日まで冬季閉鎖中なので冬季ゲートから小田越登山口まで(往復15km)も徒歩になり、岳〜小田越〜早池峰山頂への往復でも標準で11時間ほどの行動時間になります。それに加えて、樹林帯での道迷い、岩場での滑落、頂上稜線での道迷いなど、積雪期特有の遭難リスクが増します。

昨年のゴールデンウィークに、早池峰山の南側の薬師岳から入山した登山者が遭難して一晩行方不明となり、翌日岩手県の防災ヘリに救助された事例がありました。遭難者は家族に「早池峰山に登る」とだけ伝え、その後下山連絡がなかったことから家族が警察に相談。幸い遭難者は「ココヘリ」という遭難救助サービスを使っていたため翌日岩手県警のヘリに捕捉され、岩手県防災航空隊のヘリに救助されました。おそらく早池峰山域でのココヘリ初事例だったと思います。

遭難のあった2019年5月5日は快晴でした。その日私は早池峰山を小田越から山頂までパトロールし、小田越に15時前に下山しました。その日出会った登山者は6人、全員が無事に下山していました。翌6日になって警察から照会があった時には私は薬師岳側から入山したとは思ってもみず、北側の門馬口から入山した可能性を考えていました。その後、ヘリが薬師岳で遭難者を救助したことが分かりました。遭難者は薬師岳に南側の馬留登山口から入山し、早池峰山には登っていなかったのです。
その時まず思ったのは、なぜ遭難者が薬師岳の南側、馬留登山口から入山したのだろうかという疑問でした。馬留から薬師岳を通り小田越を経て早池峰山に登るコースは無雪期でさえ一般的ではありません。かなり距離が長くなるからです。
夏でもほとんど誰も選択しないコースを積雪期になぜ登ったのか。遭難者はトレイルランナーで、早池峰に来る前はやはり積雪の残る岩手山を登っていたらしく、それだけの経験者だからロングコースに挑戦しようとしたのか。それなら無雪期に下見はしていたのか。いろいろ疑問が残りましたが、憶測で書く訳にもいかないのでこのブログでは記事にしませんでした。

そして今回、改めて去年のこの遭難について調べてみると、ココヘリのサイトに遭難者本人の記録が出ていました。

岩手県早池峰山で生還者!

何のことはない、早池峰山にも薬師岳にもそれまでに来たことはなく、山をなめて判断ミスを起こしただけのことでした。サハラマラソン250kmを完走するほどの人なら岳から県道を歩くことなど苦にならないでしょうに、その自信がかえって薬師側からの入山という判断ミスを招いたように思います。また、一年間で百名山を制覇しようとか思うからいろいろ端折って判断を誤るのではないでしょうか。
百名山38座目ともなれば初心者とも言えないでしょうが、何か山に対する意識がお粗末と言うかいろいろ手ぬかりがあったように見えます。残雪の東北の山に夏と同じ感覚で来たように読めますし、ココヘリ発信器は持っていてもGPSナビは持っていなかったのでしょうか?ヤマレコといった他人の山行記録も、読んで正しい判断ができないのであれば頼るべきではありませんね。馬留から雪を漕いで2時間で薬師岳山頂に着けるならずいぶん足の速い人です。この遭難の原因は慢心からくる計画不足と判断ミスだと思います。普通の人は同じ日に舗装道路をテクテク歩いて山頂を往復していました。
この方は命が助かって幸いでしたが、ココヘリ発信器があるから大丈夫と、登山を安易に考えることがあってはならないと思います。

初めて早池峰山に登るのに、積雪期に来るのはこの方だけではありません。私のような臆病者には、初めての山に積雪期に登るのになぜ無雪期に下見をしないのか(無雪期が存在しないなら別ですが)理解できないのですが、標高や距離を見て大したことない、自分の技術と体力では問題無いと判断して来るのでしょう。そのような登山で何も起きなかったのは偶然で、何か起きるのはその判断も含めて必然だと私には思えます。

さて、今年はさらにもう一つ懸念される要素があります。

先日、長野県の八ヶ岳で、遭難し救助された登山者が新型コロナウイルスに感染している可能性があり、長野県警の遭難救助隊員など10人前後が自宅待機を余儀なくされたという事案がありました。

遭難男性新型コロナ疑い 県警救助隊員ら一時自宅待機

自分の車で来て単独で登山し、冬並みの積雪でも絶対に遭難しない自信があるとしても、自分が新型コロナウイルスに感染していないとは誰も言い切れません(これは未だに感染者の出ていない岩手県民でも同じです)。
救助隊に完全防護をお願いしますか?

コロナの感染拡大、そして例年にない積雪。それらが消えてから早池峰山に来てください。
今は STAY HOME をお願いします。

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2017.11.30 冬の訪れ
大迫ではもう平地にも数回雪が積もりました。ということは山はもう真っ白です。


11月27日



それにしても送電線が邪魔ですな。
これらの鉄塔を建てたあたりは作業員が長期間町に泊まっていて、おかげで飲み屋さんは家を建てましたよ。




鶏頭山〜七折の滝周辺は雪になっても常時シカがいます。 11月20日


こういうのを道草を食うっていうんだ。



2015.09.30 初冠雪
早池峰山は今日9月30日、初冠雪をみた。岩手山でも初冠雪を観測したようだ。岩手県最高峰の岩手山と二番目の早池峰山は毎年同じ日に初冠雪となるが、正式には盛岡気象台からの観測になるため、早池峰山の方は記録されない。

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河原の坊より小田越コース八合目〜九合目付近をのぞむ 2015.9.30 9時頃(クリックで拡大)


草に雪が付いている

昨日は一日中冷たい西からの強風が吹いていて、雪も早いかと話していたところだった。今日も西風が続いたが、昨日よりはましになった。正面(河原の坊)コースから山頂へ向かう。


紅葉はだいたい終わったかと思ったが、標高1100〜1400m付近が見頃になっていた。標高1300m付近、通称石パネで。


頭垢離(こうべごり)から尾根に出ると、まだまだ見頃な紅葉が迎えてくれた。高いところのカエデは終わったが、ダケカンバの黄色が入り綺麗になった。早池峰山で紅葉を見るには、実は小田越コースより河原の坊コースの方がよい。山頂まで行かずとも頭垢離の上のこの場所が一番いいところなのだ。






山頂では、昼になっても避難小屋の北側や岩陰に雪が残っていた。山頂の気温は正午で1℃。





早池峰は語源の一つが「ハヤチ・ネ」すなわち「疾風の峰」であり、風の強い山である。気温が一桁のところに風速10mの風が吹けば体感温度は氷点下になる。これから登山シーズンの終わる11月初旬まではしっかりした防寒着が必携だ。ニット帽、手袋、ダウンジャケット、ネックウォーマー、レッグウォーマー、スチームウォーマー、湯たんぽ、掘りゴタツ…などがあると便利。



2014.11.07 冬期通行止め
早池峰山の河原の坊登山口と小田越登山口に通じる県道25号は、花巻市大迫町岳と宮古市江繋のタイマグラの間で来年5月15日までの長い通行止めに入った。

当初は来週14日にゲート閉鎖の予定だったようだが、今月初めに降った雪が小田越に近い宮古側で日中も融けなくなってしまったために一週間早く閉めたようだ。


2014年11月6日


誰かさんの足跡


今朝も晴れていたものの七合目あたりから上が少し白くなっていた。 2014.11.7


寒そうだ。


これからは岳から(あるいはタイマグラや門馬から)歩くのを厭わない、また冬山登山の技術がある登山者だけが登ることが出来る。入山の際には登山届けを出すようにしてほしい。夏の間は登山者の1割程度しか登山届けを書いていかない。







昨日台風26号が通過した後、早池峰山周辺は急に気温が下がり雪が舞いました。今朝には思ったとおり冠雪した姿が見られました。(今まで二回ほどあったのは霧氷で冠雪ではありません)

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2013.10.17(以下記載のないものは同日)

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昨日は台風の猛烈な暴風で、河原の坊と岳の間には何本も倒木がありました。終わりかけの紅葉はほとんど散りました。 2013.10.16

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河原の坊コースの登山道でもヤナギやブナなどが数本倒れましたが、通れます。

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今日の冠雪は標高1500m付近から上でした。残っていたダケカンバの葉も台風の風ですっかり飛ばされ冬景色。

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打石(ぶついし)あたり。

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枯れ木に花...寒くて手袋なしではいられません。

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夕方には下の方の雪は融けていましたが、頂上近くは白いままでした。これからはダウンやニット帽、手袋などのしっかりとした防寒着なしでは登れません。