大迫町内では今年で20年目を数える「おおはさま宿場の雛まつり」が開かれています。
今年は2月24日(金)に始まり、3月5日(土)までの10日間で、例年より期間が短くなっています。
午前10時から午後4時まで、大迫町内各所の商店や展示会場に飾られた雛人形を見て歩くことができます。

宿場の雛まつり公式ホームページ>宿場の雛まつり公式ホームページ
こちらで今年のチラシがダウンロード出来ます>第20回おおはさま宿場の雛まつり

ほしがらす通信でも、2012年以降毎年少しずつ、雛まつりのレポートをしています。
過去の記事は右のカテゴリの「おまつり」からご覧下さい(あんどんまつりと交互に出てきます)。
今年も全部は回れませんが少しだけご紹介します。

まず、メイン会場の大迫交流活性化センターから見て行きます。




こちらには町内のお宅から集まって来た雛人形が飾られています。


いつからそうなったのか今年は写真撮影自由でした。




小さな箱に何かいっぱいつまっています。


ちっちゃな百人一首のようでした。


野老(トコロ)…いつだか山で友達がこのツルは自然薯だ!と言うので額に汗して掘り出したらこの苦〜いトコロで、雛まつり用に寄付したっけな。


苦い!と思いながら食べ続けると苦みの中の甘みが意外とクセになるんだよね。


今年、雛めぐりマップに記載されているのに初めて気付いて、町なかからすこし離れた「松坂みそ店」に行ってみました。


松坂みそ店。ここのお味噌は産直ほか町内でも買うことが出来ます。


こちらのお雛様は、お内裏様とお雛様から、三人官女、右大臣左大臣、五人囃子まで、一度に買いそろえられたらしく人形が揃っているのが特徴だとおかみさんが教えてくれました。


古今雛です。何年か前の宿場の雛まつりのポスターになった、上品な顔立ちの人形です。


お内裏様


五人囃子・笛(笛はなくなっていたのでご主人が手作りしたそうです)


鼓。五人囃子は、動きの静かな謡と笛は着物を重ねて着ていて、動きの激しい鼓・小鼓・太鼓は上半身の着物を一枚脱いでいるのだそうで、言われるまで気付きませんでした。



松坂みそ店の近くに、岩手日日新聞の販売店があります。こちらは従業員の方の家のものだそうです。お雛様を飾っている会場の方は皆さん丁寧に解説して下さるので頭が下がります。


もう一軒、「小川酒店」にも寄りました。こちらにはお雛様のほかに屏風や錦絵も飾られています。店内には甘酒の甘い香りが漂っていました。


享保雛です。雛人形を見て回っていると、だんだんこちらが見られているような気になってきます。


こちらの三人官女は町内で一番大きいのだそうです。先ほどの松坂さんのところで、こちらの小川さんには五人囃子ではなく大人の「五人楽師」がいると聞いてきました。残念ながらいくつかの楽器は失われていますが、こちらは雅楽の楽師だそうな。


やっぱり全然回れなかった。じっくり見るには時間が必要です。「おおはさま宿場の雛まつり」は、今週末の3月5日(日)までです。皆様どうぞ時間に余裕を持ってお出かけ下さい。


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平成28年大迫あんどんまつり各町の山車

8月14日

上若組


正面 風流 般若とおかめ


見返し 風流 早池峰神楽

下若組


正面 邇邇藝命(ににぎのみこと)


見返し 鞍馬山

若衆組


正面 風流 大物浦


見返し 四神

川若組


正面 風流 天女


見返し 風流 坂田金時

8月16日

上若組


正面 風流 歌舞伎十八番 解脱


見返し 風流 文殊菩薩

下若組


正面 山神


見返し 孔雀明王

若衆組


正面 風流 本多平八郎忠勝


見返し 阿吽

川若組


正面 風流 虚空蔵菩薩


見返し 風流 七折の滝



鶏頭山麓にしぶきをあげる七折の滝。その滝の裏の岩に不動明王が彫られているという伝承を表現しました。







今年の写真は全体的に色と明るさの再現がうまくできませんでした。すみません。


今年で19回目を数える「おおはさま 宿場の雛まつり」が、今日まで開かれていた。
盛岡と遠野を結ぶ街道の宿場町として栄えた大迫の旧家には、江戸や明治の雛人形が多く残っている。昔、子供たちが家々に飾られたそれらを見て歩いた風習を復活させたのが「おおはさま宿場の雛まつり」で、花巻市と合併する以前の旧大迫町時代に始まった催しである。
今年は最終日になってようやくまとまって見ることができた(とはいえ、全部の会場を回ることはできずほんの一部にとどまる)。※雛人形の写真は許可を得て撮影した。


今朝は雪の少なかった今シーズンでは久々に雪が30cmほど積もった。


大迫バスターミナルの向かいにある「ホームショップちかむら」。生活用品や雑貨を扱う店の一角お雛様が飾られている。


ここのお雛様のメインは整った顔立ちの古今雛。以前、ポスターにも採用されたように記憶している。




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珍しい紙製の立ち雛を見つけた。雛人形としては享保雛以前の古い部類のものらしい。仕舞うときは油を塗るという。


今年は十数年ぶりに花巻人形も出したのだと、店のお母さんが教えてくれた。おおらかな雰囲気の花巻人形のファンも意外と多い。


かわいい。




ところで近村家には通年で「坂倉登喜子さんコーナー」が設けられている。坂倉登喜子さんはエーデルワイスのグッズを蒐集していた登山家で、早池峰山を何度も訪れ、大迫のサークルと親交の深かった方である。その蒐集品は寄贈されて今はなき大迫町立山岳博物館に展示されていたこともあった。しかし現在では花巻市に寄贈された大量のエーデルワイス・ウスユキソウ関連グッズコレクションのほとんどは人目に触れずしまわれている。近村商店ではそれとは別に寄贈されたものを展示しているということである。お店のお母さんは、坂倉さんは早池峰山とエーデルワイスによる大迫の町おこしを願っていて、自分のコレクションもその役に立ててほしいと寄贈された、と話していた。世界中の民芸品を、エーデルワイス/ウスユキソウで横断的に集めたコレクションは他にはまずないと思われるので何か展示施設があってもよさそうなものだ。街なかに展示館でもあればよいのだろうが、個人の商店の一角では限界があると思われた。いずれ、早池峰山に来る登山者は今はほとんど大迫の市街に寄らずにバイパス(国道396号)を通って日帰りする。盛岡と遠野を徒歩で往来した時代とはまったく動線の変わってしまった大迫の町には、「何か」がなければ人は立ち寄らないのである。お雛まつりもその「何か」として復活されたものだ。


「宿場の雛まつり」メイン会場の交流活性化センター



もう一軒、今年は川原町にある「やなぎだ」を覗いてみる。立派な享保雛がある。







他の人形と不揃いなのは、昭和20年代のアイオン・カスリン台風による水害で流されてしまったからだと、お店の方が話してくれた。また、人形の十二単の袖の中には綿ではなく檜のおがくずが詰め込まれていて虫除けになっているのだという。大迫のお雛まつりではお店の人やボランティアさんが親切にいろいろと説明してくれる。


ところで、先日、東京は目黒雅叙園で「百段雛まつり みちのく雛紀行」を見て来た。



ここに今年、大迫由来の雛人形が3組展示されている。百段階段での雛人形の展示は今年でシリーズ第7弾ということで、これまで九州やら北陸やら、各地の雛人形を展示してきて今年が東北らしい。百段階段の右側に並ぶ部屋の一番下から続けて二つの部屋に大迫の雛人形が展示されていた。「十畝の間」に展示されているのは「花巻のお雛さま」となっているが、もとは大迫の商店にあったものが花巻市博物館に寄付されたもの。次の「漁樵の間」には大迫から二つの家のお雛様が貸し出されている。雅叙園ではそれなりの入場料を取って係員も立っているが、大迫のような親切なボランティア解説はなかった。「ところ」や「雛人形の左右」などについて疑問に思っても解説してくれる人はいない。本当に町の人が生活の中でやっている催しとそうでないものの違いであろう。大迫は宿場町であったせいもあろう、人におもてなしの心があふれているのである。ちなみに目黒雅叙園は展示会場の写真撮影が禁止されているので写真はない。

「おおはさま 宿場の雛まつり」は3月3日の今日終わってしまったが、目黒雅叙園「百段雛まつり みちのく雛紀行」は3月6日(日)まで開かれている。

リンク>目黒雅叙園「百段雛まつり みちのく雛紀行」




お盆を過ぎて急に秋めいてきた。
一週間たってやっと、今年の大迫のあんどんまつりの各町の山車を紹介。


平成27年あんどんまつり

8月14日

川若組

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正面 風流 九尾の狐

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見返し 風流 古典妖怪

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上若組

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正面 風流 矢の根

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見返し 風流 竹抜き五郎

下若組

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正面 風流 南部火消し

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見返し 風流 鬼若丸

若衆組

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正面 風流 飛六法

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見返し 風流 安宅関

16日

上若組

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正面 風流 鯉掴み
   
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見返し 風流 鯉観音

下若組

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正面 風流 酒呑童子
    
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見返し 風流 大威徳明王

若衆組

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正面 風流 源頼光鬼退治
    
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見返し 風流 孔雀明王

川若組

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正面 風流 吉祥天

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見返し 風流 良弁杉由来

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昼あんどん

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家々の前で音頭上げ

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小栗判官を披露




    
今年も大迫名物あんどんまつりの各町の山車を紹介しますが、写真に凝る気力がなかったのでうまくとれていないものについてはごめんなさい。

平成26年大迫あんどんまつり各町の山車

8月14日 

川若組


正面 「風流 鬼子母神」
全体のバランスがよくきれいでした。


見返し 「風流 輪入道(わにゅうどう)」
妖怪のまわりの炎をすべて立体で作った力作でした。

上若組


正面 「風流 唐獅子牡丹」 
装飾的な紋様が細かく色数も多いのですが、それがマイナスにはならずきらびやかに見えました。


仲町でのすれ違いはちょっと見ものでした。


見返し 「風流 紅葉狩」

下若組


正面 「風流 雷神風神」


見返し 「風流 巴御前」

若衆組


正面 「風流 車引」
10年くらい前の下若組につくりが似てきましたね。


見返し 「風流 左大臣時平」

8月16日

川若組

正面 「風流 阿弥陀如来」
日本美術史上に作例の多い「山越阿弥陀図」のイメージです。


正面から

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山は実は早池峰山(右)と薬師岳(左)になっています。当ブログ筆者の担当ですので…


初盆のお宅や寄付を頂いたお宅の前で「音頭上げ」をしながら回ります。


見返し 「風流 和田平太胤長」
妖怪、化物退治などはこの絵師さんの十八番といったところです。

上若組


正面 「風流 恋女房染分手綱」


見返し 「風流 弥勒菩薩」

下若組


正面 「風流 新中納言知盛」


見返し 「風流 常磐御前」
前も後ろも源平ものでしたが、こういう親子の情愛みたいな題材はこの絵師さんの作風にマッチしていて見応えがあります。

若衆組


正面 「風流 軍荼利明王」


見返し 「風流 迦陵頻伽」


いまだおまつりの疲れが残っているのでこれにて。