2017.07.23 7月の花から
7月も終わりに近づきました。昨日から岩手県も大雨になっていますが、その前までは今年は梅雨の東北とは思えない暑さが続きました。過酷な環境でも生き延びてきた早池峰山の高山植物は涼しい顔で?咲いていますが、環境の変化に弱い我々人間は熱中症には十分注意が必要です。何よりも水分、そして塩分を補給しながら登山しましょう。早池峰山では携帯トイレしか使えないので、便を持ち運びたくないからと水分を控えるようなことがあってはいけません。そして、現在メインの登山道となっている小田越コースには水場はありませんので、必要な水は登山口に到着する前に各自用意して来なければいけません(こんなことは当たり前のことですが…)。花巻市側にある河原の坊登山口には沢水を引いた水道はありますが、土日祝日にシャトルバスで直接小田越まで行く方は河原の坊で途中下車はしないと思いますので、やはり予め水を用意すべきです。


7月の花から (写真は7/9・7/15)



チシマフウロは五合目で7月上旬にきれいに咲いていました。


珍しく白花もありました。


カトウハコベと


よく似たホソバツメクサ


ミヤマアズマギク


キンロバイ


イブキジャコウソウも咲き始めました


ナンブトラノオ


ミネウスユキソウ


ここからはハヤチネウスユキソウです。










残念なことに、登山道の外側で踏みつけられている花を見つけることは珍しくありません。









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2017.07.04 今見られる花
早池峰山ではハヤチネウスユキソウが咲き始め、他にもいろいろな花が見頃を迎えています。(写真は7/2)


マルバシモツケ

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地味だけれど早池峰山の固有種の一つ、ミヤマヤマブキショウマ。


ミヤマオダマキとキバナノコマノツメ


こちらも固有種のナンブトラノオも三つくらい咲いていました。


今年はミヤマシオガマが綺麗に咲いていたように思います。山頂以外ではそろそろ色あせてきました。


ミヤマアズマギクは場所によって紫が薄いものが見られますが


これは真っ白でした。

170702husuyuki.jpg
ハヤチネウスユキソウは二合目から三合目あたりでまだ開き始めたばかりです。標高の低いところから高いところへ順番に花が咲いてゆくので、今月いっぱいくらいは楽しめそうです。


カトウハコベも咲いていました。


意外と目につくのか、よく名前を聞かれるのがタカネクロスゲ。


「ナンブイヌナズナの隣に、白いナンブイヌナズナが咲いている」という情報があり確認しに行きましたが、


ミヤマタネツケバナでした。同じアブラナ科で花は似ていますが、葉がナンブイヌナズナより丸いです。


九合目、稜線に登ると最近まで雪があったので、花の季節が戻ります。ミツバオウレン。


ミネザクラも咲いています。


コイワカガミとヒメイワショウブ


山頂直下の雪も小さくなりました。


下山すると、小田越樹林帯の足元にはギンリョウソウが顔を出していました。


土砂崩れのため昨シーズンから閉鎖中の河原の坊コースで、登山道脇の植物にニホンジカのものと思われる食痕が昨年増えたことは以前書きました。今年度の振り返り2 河原の坊コースのシカ食害

今年は去年を上回る勢いで、春初めから多くの植物に食痕が目立っています。今年の特徴は、芽が出たばかりの植物を地表近くで食べていることと、木本類の若い葉を食べていることです。(写真は6/7と6/24)


出たてのイタドリを低い位置から食べることは、去年の春にはありませんでした。


クガイソウも早々とやられています。


タマガワホトトギス


いつも人気のセリ科(オオバセンキュウかエゾノヨロイグサ?)


アザミの類


懸案のマルバキンレイカは去年被害のなかった高い位置の株が食べられていました。


ここのシロバナトウウチソウは去年からシカのレストランみたいになってました。


ゴマナ?


タチカメバソウ


ナナカマド


ナナカマドは枝をわざわざ折って若い葉を食べています。


ウリハダカエデ


タニウツギは花期を迎えていましたが(6/24)


このように食べられて寂しくなってしまったものもあります。


ここは足下の草もさっぱりとなくなってしまいました。


この辺りは今どきは草が茂ってダムは見えづらいはずなのですが、草刈りをしたようにさっぱりしています。

河原の坊から小田越に続く県道25号沿いでも、木の葉を食べるのが今年は目立っています。


アオダモ?に多く食痕が認められました。


ハウチワカエデ

このほか、ツツジ科の木にも食痕が多かったです。
草本では、フキ、トリアシショウマ、ヤグルマソウが前から好物です。


トリアシショウマ

ヤグルマソウ


小田越周辺でも今年は食痕が増えていると聞きます。小田越の管理員さんは、オオバタケシマランが食べられてさっぱりなくなってしまった、と話していました。
岩手県では、早池峰山周辺地域シカ監視員を任命して、鳥獣保護区内でもニホンジカを捕獲できるようにしました。


2017.05.07 半年ぶりの山
この連休は比較的天気がよく、何人もの登山者が早池峰山に登りました。私も5月3日に半年ぶりに小田越ルートから早池峰山頂まで行きました。
このブログは全く速報性に欠けるメディアになっていて早池峰山現地情報と言えるようなものではなくなっていますが、とにかく報告まで。。(写真はすべて2017年5月3日)


県道25号は5月12日(金)まで冬季通行止め中ですが、花巻側は小田越まで除雪が済んでいました。

山の雪はかなり融けたように見えますが、小田越から一合目までの樹林帯は例年通り雪が残っています。これから6月11日の山開きの頃までに少しずつ融けていきます。ところどころ踏み抜くこともありますが、雪はしまっているのでわかんやスノーシューがいるほどではありません。スパッツはあった方がいいでしょう。


夏の道が出ていない樹林帯は迷いやすく、この日も登りと下りで別のトレースが出来ていましたが、まあ皆さん無事に往復していたようです。また雪が融けてくるとトレースも変わってきます。


五合目付近より山頂方向を望む。小田越コースの一合目から九合目まではすっかり夏の道が出ています。


そういえば二合目あたりでカモシカがじっとこっちを見ていました。


岩に顔をすりすり


九合目から山頂までは雪の上を歩くことになりますが、こちらも雪がしまっていてわかんやスノーシュー、アイゼンなどは必要ありません。スパッツはあった方がいいでしょう。


夏より歩きやすく、コースタイムは短縮できます。


山頂避難小屋は軒まで埋まっていて掘り出すのは骨なので諦めました。


奥宮・若宮前の広場にも雪が残っていました。

この日は空気が澄んでいてかなり遠くまで眺望がきき、岩手山、焼石、栗駒という近場から鳥海山はもちろん、八甲田、さらには岩木山まで!見えました。海はいつもの宮古湾だけでなく、釜石沖あたりから久慈方面の海まで見えました。こんなことはめったにありません。


七合目付近より南西方向。栗駒、焼石、鳥海山が見える。


山頂から北西方向。秋田駒〜岩手山、岩木山(写真では見えない)、八甲田など


山頂より東方向。剣が峰、宮古湾


帰りは行きと同じ小田越に戻りました。薬師岳の北面はいつものことですがしばらく雪が残ります。


四合目付近でありがたくないものを見つけた。使用済みの携帯トイレです。中身ずっしり。
こんなものを見たくはないので持って下りました。山開きの前であれ、いやこの時期に入山するのであれば尚のこと、登山者には携帯トイレを使用し持ち帰る意識が求められます。それが好きな山を守り、ひいては良識ある登山者としての自分の尊厳を守ることになります。


河原の坊コースは昨シーズンから土砂崩れのため通行禁止となっています。今年も岩手県による通行禁止の正式な解除がない限りは登下山に使わないようにしましょう。


2017.03.30 春シカ
野暮用があって山へ入った。鶏頭山〜毛無森の南西側にあたる。


写真では一見わかり辛いが、これらはササである。葉がみな食べられてしまって茎だけになっている。ニホンジカの仕業だ。


日陰で雪が残っていてもシカの足跡がすっかり道になり歩きやすい。ラッセルの必要なし。


樹皮を食べた、いわゆる「皮はぎ」の痕。


雪から出たササの葉はほぼなくなっている。


こちらの皮はぎはやや古いもの。


ササ


足跡


足跡


足跡…


ササは食べられる


角が落ちてた。3歳くらいのものらしい。少し古びていて、今年のものではない。


南斜面は雪もなく、ササも食べ放題で丸坊主。