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世界中に深刻な被害を与えている新型コロナウイルス。日本でも東京都など7都府県に緊急事態宣言が出されました。
早池峰山のふもと花巻市でも宮沢賢治記念館をはじめ多くの公共施設が休館になっています。早池峰神楽の公演もしばらく中止になりました。
ところで岩手県には日本の人口の約1%、122万人が暮らしているにも関わらず、いまだに一人の新型コロナウイルス感染者も見つかっていません。
その理由を考えてみました。

①岩手県民は無口なので具合が悪くても言わない。
②岩手県民は我慢強いので具合が悪くても我慢している。
③岩手県民は雨ニモマケズ風ニモマケズ夏ノアツサニモコロナニモマケヌ丈夫な身体を持っているので感染しない。
④コロナに感染していると分かると村八分になるので黙っている。
⑤岩手県民だけが新型コロナウイルスの抗体を持っている。
⑥検査して陽性だった人を片っ端から埋めている。
⑦県境で感染者を検知しては追い返している。
⑧人口密度が低すぎて感染しようにも隣の人に届かない。
⑨座敷わらし、河童、オシラサマなどが結界を張ってコロナを入れないように守っている。
⑩実は検査をしていない。

いかがでしたか?これで笑えた人は免疫力が上がりましたね。
⑨だったらいいのですが、日本のドリームランド岩手県といえどこの波は避けられないものと思っています。いつかこんなこともあったと言える日まで、頑張ってこの危機を乗り越えましょう。

※⑩について、岩手県のために書いておくと、4月7日までに岩手県では104件のPCR検査が行われ結果は全て陰性となっています。ただ、「帰国者・接触者相談センター」で受け付けた相談件数2399件に対して検査が行われた件数が104件だけなんですよね…
岩手県 新型コロナウイルス関連情報


広大な山並みの麓に人家が点在する北上山地。
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2019年度シカ柵事業まとめ

だいぶ久しぶりの更新になってしまいました。
早池峰山のシカについて、2019シーズンのまとめをしようと思っていたのですが、一度にいろいろ書こうとして結局書けず何ヶ月も経ってしまいました。とりあえず私が見た範囲のこと、岩手県自然保護課(県)と東北森林管理局(国)が早池峰山の南側と薬師岳で行った防鹿柵設置だけに絞って記事にします。
(県も森林管理局も、早池峰山のシカ対策としては今のところ防鹿柵設置と捕獲という二本立てになっていて、またそのための生態調査も行われています。)
防鹿柵の設置は2018年から始まり、今年度が2年目でした。ここではそれだけを簡単に振り返ります。

2019年に先立って、2018年のおさらいをすると2018年は
・岩手県自然保護課→試験的に樹林帯に3箇所で合計100mの植生保護柵を設置。そのうち2箇所は冬になる前にネットだけ下ろす。1箇所は張りっぱなしに。
・東北森林管理局→4箇所に合計200mの植生保護柵を設置。冬季は支柱とネットを撤去。

(2018年の様子は、ほしがらす通信>カテゴリ>シカ で過去記事に見ることができます。)

2019年はこれら前年に設置したネットを拡張したり、新たに追加した、ということになります。

2018年は岩手県、森林管理局とも設置時期がかなり遅く、その効果は限定的なものでした。
そこで2019年は雪解けと同時に柵が設置されることを望んでいましたが、何かわからない様々な事情があったらしく、結局シカの侵入と植物の成長が進んでからとなりました。
ここでは早池峰山南面の柵に限って見てみたいと思います。

6月26日 東北森林管理局岩手南部森林管理署遠野支署、頭垢離に柵を拡張設置。50m→150m
(遠野支署はもう一箇所50m、2018年に設置した柵を2019年も再設置しています)

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2019年8月12日撮影

河原の坊コースで最も標高が低い高山植物群落を大きく囲うことができました。ただしもう少し早く設置できればよかったです。ここは早池峰山で最も早く花が開く群落なのです。また、期間中に一部ネットに緩みや隙間が見られました。

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6月9日には下ろしたままのネットの内側にシカが来ていました。

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8月12日 ネットにやや緩みや隙間ができていました。設置後も時々メンテナンスが必要ということですね。


7月11日 東北森林管理局三陸北部森林管理署、小田越コース東側草原に150mの柵を設置。

この草原は2018年秋に岩手県立博物館の植物専門学芸員によって発見されました。その時すでにシカの糞や足跡、食痕など痕跡が濃く、植物の矮化も見られました。高山帯にありながら登山道からは見えないためシカの生息密度が高いことが推測され、ここを囲うことは今年度の核心事業のはずでした。が、柵の量が足りなかったのか草原全体を閉じて囲われなかったため、柵設置後もシカが高密度で侵入するという残念な結果になりました。

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柵設置後の7月14日にも多くのシカが来ていた。写真提供:岩手県立博物館・鈴木まほろ氏

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同上 7月14日でもまだ袋角なんですね。

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柵の脇に隙間が。2019年8月14日

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というか、途中までしかないんですよね。 2019年8月14日

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糞も普通に落ちていました。 2019年8月14日

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繰り返し食べられて小さくなったナンブトウウチソウ(早池峰山固有種)。2019年8月14日

7月21日 岩手県自然保護課、河原坊コースに昨年設置した柵のネットを張る。

シーズンの当初(5月〜)、県は前年度に設置した三箇所計100mのうちの二箇所は柵を撤去して別の場所に移動することにしていたため、支柱だけが立った状態でしばらくネットを張りませんでした。しかしその後方針が変わり前年度の柵を再び使うことになり、7月21日になりネットを張りました。その時にはシカの食害はかなり進んでいました。また、張り方が緩く、張った後もシカがネット越しに植物を食べているところが自動撮影カメラに写っていました。
この県の柵の一箇所のすぐ隣には森林管理局が設置した柵があり、そちらは6月にネットを張ったため、後日、柵の中の被食度合いの違いがよく分かりましたね。

7月22日 岩手県自然保護課 小田越コース樹林帯・二合目東側・薬師岳登山道に新たに柵を設置。合計300m。

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小田越樹林帯での柵設置作業。主にオサバグサの群落を保護します。
作業は岩手県職員、グリーンボランティア、自然公園保護管理員などで行ないました。

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完成したところ。

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続いて二合目へ。

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柵を設置しました。ここにはナンブトウウチソウなどが生育しています。

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薬師岳樹林帯の柵。ここもオサバグサが主対象です。

2019年、岩手県自然保護課が初めて予算をとって防鹿柵を設置したことは評価できます (2018年の岩手県による防鹿柵設置はお茶の伊藤園の寄付で柵を購入したものでした)。しかしやはり設置時期が遅すぎました。シカは5月2日には早池峰山の小田越樹林帯で目撃され、二合目東側地点の雪は6月2日には完全になくなっていました。7月22日までにのべ何頭のシカがここに侵入したでしょう。

ちなみに、岩手県が2018年に設置しそのまま撤去せずに冬を越した一箇所の柵。2019年もそのまま設置を続けました。
ここではオミナエシ科のマルバキンレイカがシカの食害を受け2016年にはすっかり咲かなくなっていたのですが、2018年から柵を設置し続けたところ、2019年には一株が開花し、種を実らせました。柵の効果があったのです。いっぽう柵の外では引き続きシカの食害が続いています。

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6月11日には仔鹿が写っていました。

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8月12日には4年ぶりにマルバキンレイカ一株が開花。

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8月26日にもシカが来ていましたが、マルバキンレイカには届きません。

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そして結実。よかった。しかしまだ花の咲かない株もあるのです。2019年8月30日


防鹿柵は、積雪期の損傷を避けるため、ネットを下ろすか、支柱も外す形で撤去されました。
10月23日 三陸北部森林管理署 防鹿柵撤去
10月23日 自然保護課 防鹿柵撤去(一箇所を除く)
10月31日 岩手南部森林管理署 防鹿柵撤去

今年はぜひ雪解けと同時に再設置をして欲しいものです。

さて、県と国の事業にあれこれとケチをつけてきましたが、それはこれらの事業が税金で行われているからです。せっかく岩手県、日本、そして世界の宝である早池峰山のシカ対策を県民・国民の税金でやるからには効果的に行われなければなりません。

記事のはじめにも書きましたが、早池峰山のシカ対策事業はこの柵だけではありません。調査や捕獲も行なわれています。
広く一般に周知されているとは言えませんが、事業の概要は、岩手県のウェブサイトで見ることができます。早池峰地域保全対策事業推進協議会の会議資料として公開されているものです。興味のある方はご覧ください。

早池峰地域保全対策事業推進協議会H30会議資料
(シカ対策については25ページから50ページまで)

早池峰地域保全対策推進協議会・平成23年以降の会議録と結果

この協議会は毎年1回開かれていて、今年度の協議会は3月10日(火)。今年度に行われた早池峰山での保全対策がシカに限らず報告されます。話し合うのは委員ですが、傍聴は可能です。直前になってしまいましたが、興味のある方は聞きに行ってみてはいかがでしょうか。
早池峰地域保全対策事業推進協議会

協議会では2020年の保全対策事業についても話し合われることと思います。
シカについて言えば、昨シーズンは侵入頭数が大幅に増加している感じはなかったのですが、前年にある種の植物を食べ尽くしたら今年はまた別の…というように段々に麓で見られる植物の種数が減ってきています。
このあたりのことは、データとともに報告されることと思います。

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2019年の小田越樹林帯でのトレンドはカニコウモリでした。今年は姿を消すでしょう。

そして8月〜9月に発生したハヤチネウスユキソウとナンブトウウチソウの大量喪失事件。
原因は分かっていませんが今年どうなるのか、出来るだけ対策は講じておかなければならないと思います。
つまり、
①シカを防ぐような柵で囲う
②ネズミも防げる柵で囲う
③何もしない
の三通りの場所を設けてそれぞれにセンサーカメラで監視。
といった具合に。

協議会でそういう話すんのかなー?
早池峰山の河原坊駐車場・小田越登山口へ通じる県道25号は、花巻市大迫町岳で、11月8日(金)11時に冬季通行止に入ることがわかりました。その日時に、岳集落の奥のゲートが閉まります。登山シーズンはいよいよおしまい。


岳にて   2019.10.27


河原坊のビジターセンター(早池峰総合休憩所)はすでに冬囲いをして閉館しています。




紅葉は県道25号を、魚止めの滝から岳に近い笠詰付近まで下りています。


魚止めの滝のちょっと上   2019.10.27


笠詰付近   2019.10.27


笠詰付近   2019.10.27


3日前、魚止めの滝の周りもそれなりに赤くなってた。   2019.10.24


三脚なし、シャッタースピード1秒、拡大不可。   2019.10.24
2019.10.21 山じまい2019
早池峰山はまだ冠雪こそしませんが、寒くなりました。最近の山頂の気温は日中で −3℃〜+3℃くらいです。
紅葉はもう登山口より下に下がり、今日の見頃は標高800m〜1000mほどの落葉広葉樹林帯(ブナ、ナラ、カエデなど)になっています。
今年の紅葉は初めの頃稜線上ではきれいに染まりましたが、中腹より下ではそれほどきれいになりませんでした。そこに台風19号が来て半分くらい吹き飛んでしまい、見頃がはっきりしないまま紅葉の終盤を迎えようとしています。
(早池峰山の小田越コース登山道では安全上問題となるような台風の影響は見つかっていません。)

以下、10月16日から21日の間の、スナップです。


小田越から少し西側の県道わき。ミネカエデの落葉中。  2019/10/16


河原坊付近のウリハダカエデ。  2019/10/16


清廉の滝の脇 半分は風で飛んだ。  2019/10/17

18日は早池峰山頂へ。


賽の河原は冬木立。   2019/10/18


山頂稜線の日陰には白髪ネギのような霜柱が。   2019/10/18


早池峰山頂。この日は鳥海山、岩手山、宮古湾もきれいに見えた。   2019/10/18


北側にある開慶水には氷が張っていた。


三合目付近でホシガラスが盛んに地面をつついていたが、何か見つかったろうか。


20日は薬師岳へ。


薬師岳からの早池峰山。   2019/10/20


中岳と鶏頭山(と毛無森)、奥には岩手山。   2019/10/20


樹林帯にはツルリンドウが実をつけていた。   2019/10/20


体の割に目が大きいキクイタダキ   2019/10/20

県道25号を岳川沿いに下りながら紅葉を見ます。


魚止の滝のあたりの木々は揃っては紅葉しない   2019/10/20


清廉の滝と紅葉を一緒に撮ろうとするとカーブミラーが避けられない   2019/10/21


ハウチワカエデ   2019/10/21


清廉の滝近くの紅葉(樹種未同定)   2019/10/21


河原坊のビジターセンター(早池峰総合休憩所)は10月19日で冬季閉館に入りました。登山道などに関するお問い合わせは花巻市役所大迫総合支所地域振興課へ(電話:0198-48-2111)。山では日中でも気温が一桁の日もあり、常に西風が吹く小田越コースでは体感温度は氷点下にもなりますので防寒の備えはしっかりと。
山バッジをお求めの方は大迫町岳集落のカフェ「アスチルベ」か、早池峰ダムの「道の駅はやちね」でどうぞ。



さて、早池峰山でハヤチネウスユキソウやナンブトウウチソウの花がなくなる事象はその後どうなったのでしょうか。

実は、残ったハヤチネウスユキソウの株に向けて岩手県立博物館が設置した自動カメラに、ナンブトウウチソウの茎に登るネズミの姿が写っていました。岩手県立博物館の許可を得て世界初公開される画像がこちら。


2019/8/28 小田越コース三合目付近 (岩手県立博物館提供)


2019/8/31 小田越コース三合目付近 (岩手県立博物館提供)

た、確かにナンブトウウチソウにネズミが登っているぅ〜!!

このカメラを設置した県立博物館の学芸員さんが専門家に照会したところ、写っているネズミはアカネズミだそうです。
この後、9月にも同じ場所で複数回写っていたとのこと。

これでナンブトウウチソウの花が無くなる事案に関しては、主犯はアカネズミの線が濃厚になりました。
ただし、ハヤチネウスユキソウを採っている動物はこれまでのところカメラに写っておらず、こちらの原因は依然として分かっていません。

ところで、専門家によるとアカネズミは綿毛を巣に貯める性質はないそうです。
ということは…


ふわふわマニア説が…








9月中旬、岩手県自然保護課は、小田越コース一合目〜三合目の三箇所で、ナンブトウウチソウの食痕サンプルを採取し、国立研究開発法人 森林研究・整備機構(長い…)森林総合研究所の協力でDNA検査をしてもらいました。


2019/9/14 花穂の失われたナンブトウウチソウ 小田越コース三合目 


2019/9/14 ナンブトウウチソウに残された食痕 小田越コース三合目 

結果は、DNAは特定できなかったそうです。理由としては食痕が古かったか、またはシカ・カモシカでなかったことが考えられるとのこと。シカやカモシカは上顎に切歯がなく、上顎の口内の皮膚と下顎の歯でちぎるように噛み切ることから食痕に上顎の組織が残り、その組織からDNAを調べられるとのことでした。ただ食痕が古いと紫外線等によりDNAが破壊されて調べられず、また、ネズミの場合は組織が残らないために食痕からはDNAは調べられないそうです。

その後もナンブトウウチソウは、一合目の群落でも2割ほど(9月20日の時点で)の花穂が失われていました。


2019/9/20 小田越コース一合目で

三合目あたりではどういう状態の花が採られるのかよくわかりませんでしたが、一合目の花を見ると、花期がやや過ぎて実が膨らんできたあたりに無くなっていたようです。ナンブトウウチソウの花は小さな花が密集して穂になっていて、ピンク色の毛のようなものは雄しべです。その花の一つ一つに実がつきます。


10月に入り、河原坊コースの頭垢離(こうべごり)まで行ってみました(河原坊コース登山道は閉鎖中ですが自然公園保護管理員は現況を確認するため巡視しています)。

頭垢離(標高1377m付近)の斜面には東北森林管理局が設置した防鹿柵がありますが、ここにはナンブトウウチソウの群落があります。
ここで、やはり多くのナンブトウウチソウの花穂が失われていました。全体の半数以上でしょうか。


2019/10/3 河原坊コース 頭垢離付近で


同上 (以下も同じ)


後ろに見えているのは東北森林管理局の防鹿柵です。


これは森林管理局の柵の中のナンブトウウチソウです。


そして柵の中でも多くの花が食べられていました。

ということは、やはりナンブトウウチソウを食べているのはネズミでしょうか。柵をわざわざ飛び越えてシカが出入りし、ナンブトウウチソウを食べてるとは考えにくいです。(この柵内を撮っているカメラもありますので、万が一シカが入っていれば写るでしょう。)
一方、シカのネットの網の目をくぐることなどネズミには楽勝でしょう。

ネズミといえば、今年は河原坊のビジターセンターの事務所内でネズミが多く発生し、袋入りラーメンなどをかじっていました。彼らは歩いたところに糞を撒き散らしていきます。もしナンブトウウチソウを食べているのがネズミなら、近くに糞も見つかるはずです。
そう思って探すとやはり落ちていました。


ナンブトウウチソウとネズミの糞(これは柵の中ではありません)


拡大

ただ、ナンブトウウチソウは以前からシカも食べていて(ほしがらす通信2018年8月29日「やっとネットもっとやって」参照)、
食痕によってはネズミではなくシカではないか?と思われるものもありました。


花だけを食べているのではなくもっと下から失われているもの。シカの可能性があります。


これは花だけが無くなっていて、小田越コースで多く見られた食痕と同じ。ネズミによるものと思われます。


というわけでこれまでに分かったことは、

・ナンブトウウチソウの花を採っているのは主にアカネズミなどのネズミで、食料としてらしい。
 (ただし全てネズミの仕業とは言えずシカの可能性もある。)
・ハヤチネウスユキソウの花を採っていたのは何か分からない。
・ふわふわ説は絶望的だ。

ということですね。

まあ、そもそもふわふわマニア、生乾きの花を敷き詰めて快適か?という問題が。




来年もこの事象が起こるのかどうかわかりませんが、対策は複数の原因を想定して立てた方がよいでしょう。もしハヤチネウスユキソウの被害がシカによるものであれば、シカが減らない限りは来年以降も繰り返し被害が発生し、いずれは花が見られなくなります。

早池峰山で今年度行われているシカ対策についてはまた回を改めて報告したいと思います。


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