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雨だったり台風だったりしているうちに紅葉は小田越を下り、今日は河原坊あたりから下まで下がってきました。早池峰山や中岳の中腹の紅葉は、台風で飛んでしまったようです。


10月2日、小田越から川井側へ少し行ったところ。


10月3日、小田越樹林帯のハウチワカエデ。


10月6日、小田越から河原坊側に県道を数百メートル。もう結構ミネカエデなどの葉は落ちています。


10月6日、河原坊の総合休憩所(ビジターセンター)脇のウリハダカエデ。


清廉の滝わきのオオモミジ?も赤くなってきた。10月6日。


赤くなりきる前に散り始めちゃった。
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2018.09.25 紅葉進行中
気がつけば9月ももうすぐ終わり。いつのまにか紅葉が始まっていました。
今月はお天気が日々めまぐるしく変わり、週末の雨も多かったです。二度目の連休も、気持ちよく晴れたのは中日の23日だけでした。
(写真は全て2018年9月23日)


小田越コース一合目では、もうミネザクラの葉が散り始めていました。早池峰山の登山道沿いで紅葉する木の中では、ミネザクラは早いほうです。


ナンブトウウチソウの花はほとんど終わり、わずかに残るだけです。


ナンブトラノオも少し残っていました。


五合目付近では、チシマフウロの赤が目を引きます。


ウラシマツツジも紅葉していますが、小さいのでうっかりしていると気づかないかもしれません。


ホソバイワベンケイも然り。


頂上稜線ではミネザクラの紅葉は終わって、ミネカエデも少し散り始めていました。


この日は東側の雲が切れて宮古湾がよく見えました。午前9時ごろ。

しかしこの日、本当に良かったのは薬師岳でした。
早池峰山の小田越コースからは、紅葉がまとまって見える景色はないのです。


小田越コース一合目から薬師岳を望む。


遠目に見ても、山頂付近から北西側の斜面で紅葉が美しく燃えているのがわかります。


小田越付近から見上げればこんな感じ。

残念ながらこの日、早池峰を下りたあと薬師岳に登る時間はありませんでした。

紅葉は一日ごとに深まっています。晴れたらチャンスを逃さないようにしたいですね。
ただ、今はもう山頂付近の気温は10℃以下になることもあります。そんな時に風速10m以上の風にさらされれば体感温度は氷点下に下がります。(早池峰山はつねに西風の吹く山でもあります。)薄手のダウンジャケットや手袋などの防寒着と、雨具など風を防ぐ衣類は必携です。
また日暮れも早くなっていますので、くれぐれも時間に余裕を持って早めの行動を心がけましょう。

2018.09.09 柵のあとさき
9月4日から5日にかけて、東北森林管理局により早池峰山の南斜面に防鹿柵の設置が行われました。


9月4日。台風21号の接近する中、秋田からお越しの東北森林管理局の方々8名。
まず、標高1270m付近に周囲50mの柵を設置します。支柱はFRP製で、岩手県自然保護課のものより軽いです。


足場の悪い沢沿いの道を進みます。


現場に到着。トンテンカンテン。


案ずるより産むが易し。1時間20分ほどで設置を終えました。皆さんは8月30日に早池峰山の北麓、門馬コース登山道下部でも柵を設置していたので、作業が効率化できていたのかもしれません。


ところで、沢の石の下にトワダカワゲラがいました。水質階級Ⅰ(きれいな水)。

この日、台風の接近にともなって、作業の途中から雨が降り出しました。明日は大丈夫かな。


9月5日。台風は夜半に日本海を北上し去ったものの、朝まで雨が残ったために河原の坊の沢が増水していて渡渉ができず、水が引くまで3時間待ちました。
この日は、秋田からの8人に岩手南部森林管理署遠野支署から8人が加わりました。また、岩手県立博物館の学芸員さんも同行しました。(先日、岩手県の柵設置には地元新聞社が取材に来ましたが、今日は来ませんでした。)
前日より標高の高い1400m付近に、周囲50mの柵を設置します。前回の記事で取り上げた、シカがナンブトウウチソウやミヤマヤマブキショウマなどを食べていた高山植物帯です。去年から柵を設置してほしいと言っていたいわば核心部。


滝のようになった沢沿いの道を進みます。


現場まで、最後の急登を登ります。


到着後さっそく場所を決め、杭を打ちます。これまでの場所よりも土の少ない岩場のため、杭が打ち込めるか心配していましたが、場所を選ぶと入りました。


支柱に沿ってネットを広げていきます。シカの通り道を囲って…


あいつらが入れないように、ずんずんと…


案ずるよりー(以下略)。日本でも数少ない(?未確認ですが)高山帯の岩場での防鹿柵が完成しました。

周囲50mはわずかな範囲ですが、この場所への設置は去年からの念願でした。柵を設置したのは東北森林管理局ですが、ここへの設置を提言できたのは、センサーカメラの画像によって食害をシカによるものと確認できたからです。それは今年、岩手県自然保護課が天然記念物への現状変更の許可を取ってシカ監視員さんがセンサーカメラを設置したからです。様々な関係者の取り組みが柵の設置という一つの結果に結びついたと言ってよいでしょう。これからも、関係者がコミュニケーションを密にし効率よく対策を講じてゆければよいと思います。


さて、私は柵設置の翌日薬師岳へ登りました。


振り返れば早池峰。


もしかして…?

180909_hayachine3.jpg
ゴゴゴ… (ここからは写真をクリックすると少し大きいサイズが開きます)

180909_main.jpg
あっ

180909_main1.jpg
あった!…なんか、達成感を感じた一瞬だった。

180909_net.jpg
と同時に、柵に比べてあまりに広大な早池峰山。(赤い点が柵…見えますか?)


今年は早池峰山の歴史上初めて、岩手県と東北森林管理局により防鹿柵が設置されました。来年も、希少植物を保護したり、すでに失われた植生の回復を図るための柵を局所的に設置する取り組みは期待できそうです。しかし早池峰地域全体へのシカの影響度は昨年よりも確実に進んでいます。シカの食害を防ぐためには、局所的な柵だけでなく、シカが早池峰山域へ侵入するのを防ぐ柵が必要だと思います。早池峰山のシカは積雪期には麓へ下がります。春に上らせない対策が必要なのです。ある程度の距離でシカを防ぐ柵が必要でしょう。また、捕獲もこれまで以上に進めなければならないでしょう。
シカ対策に関わる様々な関係者が協力して一つのグランドデザインを描き、それに沿って対策を進めて行くようになればと願っています。
さて、早池峰山に初めてシカの食害を防ぐ柵を設置するため、岩手県自然保護課は7月11日前後に南アルプスに視察に行っていたそうです。

7月22日、現地の状況をよく知る岩手県立博物館の専門学芸員、早池峰シカ監視員、自然公園保護管理員で柵の設置場所を検討。


7月22日。手前はナンブトラノオ。

7月27日、岩手県自然保護課の呼びかけで、東北森林管理局との合同で、シカ柵設置場所の現地検討会が開かれました。合同で出来たことはよかったと思います。現場からは、先だって検討した場所をお勧め(要望)しました。
今年は試験的な意味もあり、閉鎖中の河原坊コースに設置するということに。
県では、標高約1300mより上は天然記念物(早池峰山・薬師岳の高山植物帯)に指定されており、文化庁の許可が必要であるため今年はそれより低い樹林帯に設置を考えたようです。


ああじゃないこうじゃない…


フムフム…

それからほどなくして、県が設置する柵の資材が京都の業者から届いた。南アルプスで使われているものと同じタイプらしい。


結構重そうだな…ボランティアで運べるの?




これも重そう。


…とか言ってる間に、ここでお盆休みに入ります。


8月24日、資材を現場に運ぶ。岩手県自然保護課、県南広域振興局、グリーンボランティア、県立博物館、自然公園保護管理員など、十数名。手分けして登山口よりそれぞれ15分、30分、45分程度の3箇所に運んだ。


皆さん怪我のないように、あまり欲張らない方がいいよ。


うんとこしょ、どっこいしょー

案ずるより産むが易しで、2時間足らずで作業を終えた。


そして8月27日、柵の設置。この日は県自然保護課、県南広域振興局、県立博物館、岩手南部森林管理署遠野支署、早池峰フォーラム、グリーンボランティア、宮古市、自然公園保護管理員からなる総勢22名。


まず一番手前の地点で、京都から来た業者さんに設置の要領を教わります。
この黄色いネットにはステンレスワイヤーが入っていて、簡単には切れないようになっています。それをロープに通してから、金属製の支柱に張り巡らせます。ネットの高さは1.8m。


その後二手に分かれて上の2地点へ移動し、それぞれ設置。設置も案ずるより産むが易し、昼頃には作業終了。
杭が地面に刺さるかどうかが懸案でしたが、何とかなりました。樹林帯だからまだよいのです。岩場の高山植物帯ではこうはいかないだろうところをどうするか。


今回柵を設置した中の、一番上の地点。標高1260m付近。沢の合流点にあるやや平坦な地形で、ダケカンバ林の林床には早池峰山固有種のミヤマヤマブキショウマなどが見られるが、シカの通り道になっており、林床の植物は著しく減少している。周囲約50mを囲った。


第2の地点。標高1180m付近。沢沿いの、ダケカンバなどから成る広葉樹林。ここは5年以上前からシカの通り道になっていて、林床の植物が減少し裸地化が進んでいる。周囲約35m。


登山口から最も近い地点。標高1115m付近。早池峰山ではこの辺りでしか見られないマルバキンレイカ群落の周囲約12mを囲う。
ダイソーきゅうりネットは役目を終え退役。

さて、8月ももう終わりですが、早池峰山初の防鹿柵の設置に至ったことは大変よかったです。
マルバキンレイカは去年、8月30日から9月14日の間にも食われちまいましたから、この時期でもやらないよりずっとよかった。
県には来年以降も柵の設置を続けてもらいたいです。今回の地点は樹林帯で、希少な高山植物の生えるいわば本丸には手付かず。
標高1300m以上の高山植物帯で、ナンブトウウチソウやミヤマヤマブキショウマといった固有種は食べられています。


ぱくぱく…  7月24日、標高1400m付近。(写真:シカ監視員さん提供)


そこにあったのはナンブトウウチソウ。7月27日に確認。


もそもそ…  8月7日。(写真:シカ監視員さん提供)


それはミヤマヤマブキショウマ。8月27日確認。


…ここで、朗報です!

東北森林管理局が9月初旬にこのあたりにシカ柵を設置するという情報が入って来ました!


さすが国!やることが早い!天然記念物もクリアしたんだ…


というわけで、次回、ほしがらす通信を乞うご期待!

2018.08.19 山は秋へ
お盆を過ぎて一段と涼しくなった早池峰山麓ですが、山ではだいぶ前から秋の花が咲いていました。


ナンブトラノオ (2018/7/31、以下記載ないものは同じ)


ミヤマアケボノソウ


ミヤマアキノキリンソウ


ダイモンジソウ(ミヤマダイモンジソウ)

180812sptnc.jpg
ハイマツの実が実ると、それを食べるホシガラスもよく見られます。


8月1日には岳の早池峰神社の例大祭がありました。前日の宵宮から、天気が良くてよかった。



タカネナデシコは結構長く咲いていました。(2018/8/11)


霧に濡れるナンブトウウチソウ (2018/8/11)


翌日、登山道ロープ整備のため縦走コースを中岳まで行きました。


振り返って見る早池峰山、夏山っぽい。(2018/8/12、以下同じ)

中岳(1678.8m)の東側に広がるアオモリトドマツ・コメツガ林内では、登山道沿いの植物にシカまたはカモシカによるとみられる食痕が多数見つかりました。


オオバギボウシの葉がほとんどなくなっていました。


ヒロハハリブキもよく食べられています。
他にシダ類、ツツジ科にも食痕がありました。


小田越付近でよく食べられているカニコウモリはここでは無事だった。


ぬかるんだ登山道には足跡も。

この中岳の東側は、北側にも南側にも森林が続いているので、ニホンジカが侵入していることは十分考えられます。東西の岩稜には食痕は見つからないため、足場の平坦な森林内を行き来しているのでしょう。


そういえば翅のないバッタ、ハヤチネフキバッタが繁殖の季節です。踏みつぶさないように注意してください。


ミヤマウイキョウ


頂上から縦走コースの稜線上空にノスリの若鳥が複数現れて、


狩りの練習のなのか、追いかけっこをするのも8月の風物詩。


この個体はトンボを足でつかみ、飛びながら食べていました。


ここ数日でめっきり秋めいてきました。山へはフリースや薄手のダウンなど、防寒着を一枚増やしてお出かけください。


2018年8月11−12日に見られた花:
(小田越コース〜早池峰山〜中岳)
イワオトギリ カニコウモリ ナガバキタアザミ シラネニンジン キンロバイ ミヤマアキノキリンソウ ミネウスユキソウ ゴマナ ミヤマカラマツ ウメバチソウ オヤマソバ ナンブトウウチソウ ナンブトラノオ タカネナデシコ ホソバツメクサ ダイモンジソウ ミヤマセンキュウ シロバナトウウチソウ ハヤチネウスユキソウ ミヤマアケボノソウ ハクサンシャジン タカネヤハズハハコ ミヤマウイキョウ


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