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早池峰山の河原坊駐車場・小田越登山口へ通じる県道25号は、花巻市大迫町岳で、11月8日(金)11時に冬季通行止に入ることがわかりました。その日時に、岳集落の奥のゲートが閉まります。登山シーズンはいよいよおしまい。


岳にて   2019.10.27


河原坊のビジターセンター(早池峰総合休憩所)はすでに冬囲いをして閉館しています。




紅葉は県道25号を、魚止めの滝から岳に近い笠詰付近まで下りています。


魚止めの滝のちょっと上   2019.10.27


笠詰付近   2019.10.27


笠詰付近   2019.10.27


3日前、魚止めの滝の周りもそれなりに赤くなってた。   2019.10.24


三脚なし、シャッタースピード1秒、拡大不可。   2019.10.24
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2019.10.21 山じまい2019
早池峰山はまだ冠雪こそしませんが、寒くなりました。最近の山頂の気温は日中で −3℃〜+3℃くらいです。
紅葉はもう登山口より下に下がり、今日の見頃は標高800m〜1000mほどの落葉広葉樹林帯(ブナ、ナラ、カエデなど)になっています。
今年の紅葉は初めの頃稜線上ではきれいに染まりましたが、中腹より下ではそれほどきれいになりませんでした。そこに台風19号が来て半分くらい吹き飛んでしまい、見頃がはっきりしないまま紅葉の終盤を迎えようとしています。
(早池峰山の小田越コース登山道では安全上問題となるような台風の影響は見つかっていません。)

以下、10月16日から21日の間の、スナップです。


小田越から少し西側の県道わき。ミネカエデの落葉中。  2019/10/16


河原坊付近のウリハダカエデ。  2019/10/16


清廉の滝の脇 半分は風で飛んだ。  2019/10/17

18日は早池峰山頂へ。


賽の河原は冬木立。   2019/10/18


山頂稜線の日陰には白髪ネギのような霜柱が。   2019/10/18


早池峰山頂。この日は鳥海山、岩手山、宮古湾もきれいに見えた。   2019/10/18


北側にある開慶水には氷が張っていた。


三合目付近でホシガラスが盛んに地面をつついていたが、何か見つかったろうか。


20日は薬師岳へ。


薬師岳からの早池峰山。   2019/10/20


中岳と鶏頭山(と毛無森)、奥には岩手山。   2019/10/20


樹林帯にはツルリンドウが実をつけていた。   2019/10/20


体の割に目が大きいキクイタダキ   2019/10/20

県道25号を岳川沿いに下りながら紅葉を見ます。


魚止の滝のあたりの木々は揃っては紅葉しない   2019/10/20


清廉の滝と紅葉を一緒に撮ろうとするとカーブミラーが避けられない   2019/10/21


ハウチワカエデ   2019/10/21


清廉の滝近くの紅葉(樹種未同定)   2019/10/21


河原坊のビジターセンター(早池峰総合休憩所)は10月19日で冬季閉館に入りました。登山道などに関するお問い合わせは花巻市役所大迫総合支所地域振興課へ(電話:0198-48-2111)。山では日中でも気温が一桁の日もあり、常に西風が吹く小田越コースでは体感温度は氷点下にもなりますので防寒の備えはしっかりと。
山バッジをお求めの方は大迫町岳集落のカフェ「アスチルベ」か、早池峰ダムの「道の駅はやちね」でどうぞ。



さて、早池峰山でハヤチネウスユキソウやナンブトウウチソウの花がなくなる事象はその後どうなったのでしょうか。

実は、残ったハヤチネウスユキソウの株に向けて岩手県立博物館が設置した自動カメラに、ナンブトウウチソウの茎に登るネズミの姿が写っていました。岩手県立博物館の許可を得て世界初公開される画像がこちら。


2019/8/28 小田越コース三合目付近 (岩手県立博物館提供)


2019/8/31 小田越コース三合目付近 (岩手県立博物館提供)

た、確かにナンブトウウチソウにネズミが登っているぅ〜!!

このカメラを設置した県立博物館の学芸員さんが専門家に照会したところ、写っているネズミはアカネズミだそうです。
この後、9月にも同じ場所で複数回写っていたとのこと。

これでナンブトウウチソウの花が無くなる事案に関しては、主犯はアカネズミの線が濃厚になりました。
ただし、ハヤチネウスユキソウを採っている動物はこれまでのところカメラに写っておらず、こちらの原因は依然として分かっていません。

ところで、専門家によるとアカネズミは綿毛を巣に貯める性質はないそうです。
ということは…


ふわふわマニア説が…








9月中旬、岩手県自然保護課は、小田越コース一合目〜三合目の三箇所で、ナンブトウウチソウの食痕サンプルを採取し、国立研究開発法人 森林研究・整備機構(長い…)森林総合研究所の協力でDNA検査をしてもらいました。


2019/9/14 花穂の失われたナンブトウウチソウ 小田越コース三合目 


2019/9/14 ナンブトウウチソウに残された食痕 小田越コース三合目 

結果は、DNAは特定できなかったそうです。理由としては食痕が古かったか、またはシカ・カモシカでなかったことが考えられるとのこと。シカやカモシカは上顎に切歯がなく、上顎の口内の皮膚と下顎の歯でちぎるように噛み切ることから食痕に上顎の組織が残り、その組織からDNAを調べられるとのことでした。ただ食痕が古いと紫外線等によりDNAが破壊されて調べられず、また、ネズミの場合は組織が残らないために食痕からはDNAは調べられないそうです。

その後もナンブトウウチソウは、一合目の群落でも2割ほど(9月20日の時点で)の花穂が失われていました。


2019/9/20 小田越コース一合目で

三合目あたりではどういう状態の花が採られるのかよくわかりませんでしたが、一合目の花を見ると、花期がやや過ぎて実が膨らんできたあたりに無くなっていたようです。ナンブトウウチソウの花は小さな花が密集して穂になっていて、ピンク色の毛のようなものは雄しべです。その花の一つ一つに実がつきます。


10月に入り、河原坊コースの頭垢離(こうべごり)まで行ってみました(河原坊コース登山道は閉鎖中ですが自然公園保護管理員は現況を確認するため巡視しています)。

頭垢離(標高1377m付近)の斜面には東北森林管理局が設置した防鹿柵がありますが、ここにはナンブトウウチソウの群落があります。
ここで、やはり多くのナンブトウウチソウの花穂が失われていました。全体の半数以上でしょうか。


2019/10/3 河原坊コース 頭垢離付近で


同上 (以下も同じ)


後ろに見えているのは東北森林管理局の防鹿柵です。


これは森林管理局の柵の中のナンブトウウチソウです。


そして柵の中でも多くの花が食べられていました。

ということは、やはりナンブトウウチソウを食べているのはネズミでしょうか。柵をわざわざ飛び越えてシカが出入りし、ナンブトウウチソウを食べてるとは考えにくいです。(この柵内を撮っているカメラもありますので、万が一シカが入っていれば写るでしょう。)
一方、シカのネットの網の目をくぐることなどネズミには楽勝でしょう。

ネズミといえば、今年は河原坊のビジターセンターの事務所内でネズミが多く発生し、袋入りラーメンなどをかじっていました。彼らは歩いたところに糞を撒き散らしていきます。もしナンブトウウチソウを食べているのがネズミなら、近くに糞も見つかるはずです。
そう思って探すとやはり落ちていました。


ナンブトウウチソウとネズミの糞(これは柵の中ではありません)


拡大

ただ、ナンブトウウチソウは以前からシカも食べていて(ほしがらす通信2018年8月29日「やっとネットもっとやって」参照)、
食痕によってはネズミではなくシカではないか?と思われるものもありました。


花だけを食べているのではなくもっと下から失われているもの。シカの可能性があります。


これは花だけが無くなっていて、小田越コースで多く見られた食痕と同じ。ネズミによるものと思われます。


というわけでこれまでに分かったことは、

・ナンブトウウチソウの花を採っているのは主にアカネズミなどのネズミで、食料としてらしい。
 (ただし全てネズミの仕業とは言えずシカの可能性もある。)
・ハヤチネウスユキソウの花を採っていたのは何か分からない。
・ふわふわ説は絶望的だ。

ということですね。

まあ、そもそもふわふわマニア、生乾きの花を敷き詰めて快適か?という問題が。




来年もこの事象が起こるのかどうかわかりませんが、対策は複数の原因を想定して立てた方がよいでしょう。もしハヤチネウスユキソウの被害がシカによるものであれば、シカが減らない限りは来年以降も繰り返し被害が発生し、いずれは花が見られなくなります。

早池峰山で今年度行われているシカ対策についてはまた回を改めて報告したいと思います。


... 続きを読む
9/27に早池峰山小田越コースから縦走コース中岳手前までの紅葉を見てきたので追記します。


小田越コース一合目でミネカエデを中心に見頃になっていました。


薬師岳の北面も真っ赤に。


ナンブトウウチソウも紅葉するって知ってました?


五合目付近ではチシマフウロ。


ミヤマキンバイも赤くなるんですね。


ウラシマツツジも進んでいた。


ホソバイワベンケイ


山頂付近ではミネザクラの紅葉は終わり、ミネカエデが見頃に。

中岳方面の縦走路に入りしばらく行くと、紅葉パラダイスがあります。


稜線の北側は南斜面より気温が下がるのでしょう、ミネカエデが鮮やかに染まります。
遠くに岩手山も見えていますね。


右奥に中岳を望みます。


ここまで足を伸ばさないと見られない絶景。1年にほんの1日か2日の。

この日は早池峰山と中岳の鞍部の東側、早池峰山から1.5kmの道標まで行き、引き返しました。
鶏頭山まで1日で縦走するのは大変ですが、早池峰山頂から往復3時間(昼飯・写真撮影含む)足を伸ばしてもこの紅葉は見る価値があります。
天気も最高の秋晴れでした。

前回の続きが気になるところですが、紅葉が始まりましたのでふわふわ通信は後回しにします。
9月も下旬になり、早池峰山では紅葉が始まりました。


九合目〜山頂稜線上で、ミネザクラがまず染まります。 2019/9/20


ミネザクラ 2019/9/20

早池峰山の紅葉は、風景が見渡す限り赤くなる、と言うようなものではありません。
ハイマツやコメツガ、アオモリトドマツなどの常緑樹の中にミネザクラ・ミネカエデ・オガラバナなどが彩りを添える程度です。
ただし、足元をよく見れば、夏に花で楽しませてくれた草が紅葉しているのを楽しむことができます。


ミヤマヤマブキショウマも美しく紅くなります。山頂稜線上で。2019/9/20


岩の隙間のわずかな土に根を張るチングルマ。山頂付近で。2019/9/20


ウラシマツツジ 小田越コース六合目付近。2019/9/20

あまり天気のよくなかった連休が終わり、雲が晴れてみると中腹のミネカエデも色づいていました。

2019/9/25

この数日で朝晩の気温が下がり紅葉が進み、今日は早池峰山の中腹から一合目付近までのミネカエデが見頃に、また薬師岳は山頂から北面の紅葉が見頃になりました。(以下、写真は全て2019/9/26)


薬師岳山頂稜線

早池峰山と小田越を挟んで向かい合う薬師岳には固有の植物はなく、訪れる人も早池峰に比べれば少ない山ですが早池峰山より勝るものが一つあります。それは紅葉です。薬師岳は毎年9月下旬には紅葉の見頃を迎え、山頂稜線上と北側斜面のミネカエデやオガラバナなどが目を楽しませてくれます。一望できる景色の中の紅葉の密度では、早池峰山の上を行く見事さです。


この時期の薬師岳は青空とカエデの赤、アオモリトドマツやコメツガやシャクナゲの緑、花崗岩の灰色が織りなす色彩鮮やかな景観です。

それでは薬師岳の紅葉をお楽しみください。










ミネカエデの紅葉と早池峰山

紅葉は標高の高い方から見頃を迎え、これから1週間〜10日前後で河原坊付近まで下がってきます。

山はもう日中でも気温が一桁のこともあります。そこに早池峰山特有の西風が吹けば体感温度は氷点下にもなります。これからの時期はフリースやダウンなどの防寒の備えが必要です。また、日没も早まりますので出発も早めを心がけたいものです。